
NMR解析に特化したソフトウェア
NMRデータを最大限に活用するために用意されたNMRツールキット

シンプルな新体験
JASONの際立った特徴の1つは、データ・キャンバスです。データファイルは、コンピュータのメモリが許す限り広々としたキャンバスに表示されます。キャンバスに表示された様々なデータは、スクロールやズーム、または直感的なオブジェクト・ブラウザーを用いてナビゲートされます。関連したデータセットやオブジェクトは、夢のような分析のために互いにリンクします。
最新のピーク検出
どんなNMRデータ処理ソフトでも、堅牢なピーク検出機能は不可欠です。JASONも例に漏れず、ピーク検出と波形分離の組み合わせにより、ピークパラメータのリストをボタン一つで提供します。
最適化されたマルチプレット解析
JASONはピークを1次マルチプレット解析で多重線にグルーピングし、1Hのスペクトルから得られる構造情報を最大限に引出します。これはスペクトル全体に対して自動的に実行することも、もしくは限定範囲を手動で実行することも可能です。JASONの中でレポート・テーブルを作成することはもちろん、ジャーナルフォーマットで出力することもできます。
分子構造の描画・編集
JASONの分子構造式の読み込みは、.molや.sdfフォーマットをサポートしています。また、直感的な描画機能でゼロから書くのも簡単です。構造式はスペクトルとリンクされ、構造解析や帰属をアシストします。
化学シフト予測
JASONはインクリメントベースとHOSEコードアプローチのハイブリッド予測機能を搭載しています。データベースに類似構造があれば後者が使用されます。
レポート作成
スペクトルや分子構造をキャンバス上に表示するだけでなく、JASON内で様々なテーブル、パラメータテーブル、ピークリスト、マルチプレットテーブルなど、様々なテーブルを作成することが可能です。さらに、画像をインポートしたり、テキストをキャンバスに追加して、レポートのレイアウト作成、保存、印刷を行うことができます。
JASONの最新バージョンとNMR実験のための
最先端デジタルツールキット登場
JASONはNMR解析に特化したソフトウェアで
すべての人のために考えられています
ライセンス方式は、お客様のニーズに合わせて調整され、永続性を約束するものではありません

インダストリー
NMRデータの処理とチームワークの最適化を
必要とする企業様向け

アカデミア
将来の研究が世界をけることを夢見る
化学系学生、研究者向け

ライセンスサーバーレンタル
大学、公共団体、研究所などチームで
多数のライセンスで作業するケース向け

PDFをダウンロードして、JASONがNMRデータをどれだけ最適化できるかをご覧ください。

Windows、Mac環境で動作します

HDF5フォーマット対応でデータのすべてのタイプを最適化します

画像のエクスポートやレポート印刷はシームレスです

ブログではNMRに関する専本的なコンテンツをお楽しみいただけます
「お気に入り」タブ:よく使うフォルダのアクセスに
「お気に入り(Favorites)」フォルダを使っていますか? 何度もアクセスするデータフォルダがある場合、それを「お気に入り」タブに追加しておくと作業がとても効率的になります。あなたには何度も使うファイルはありますか?それは分子構造やテキストのファイルかもしれませんが、これらも「お気に入り」のフォルダに追加しておくことが出来ます。 「お気に入り(Favorites)」タブとその働き お気に入りタブは、ファイルブラウザパネルの一部として「ファイル」、「履歴」タブの隣にあります。 「お気に入り」タブはユーザーによって埋められていくものです。したがって、初めて開いたときや、設定を工場出荷時に戻すを選択したときには、「お気に入り」タブは空っぽであります。しかし心配には及びません、ここにフォルダを加えるのはとても簡単ですので。 「お気に入り」タブにフォルダを加える お気に入りタブにフォルダを追加する方法はいくつかあり、自分に合った方法を選ぶことができます。以下、それぞれの方法を説明します。 お気に入りタブにフォルダを追加する最初の方法は、ファイルブラウザの「ファイル」タブから行う方法です。「ファイル」タブ内でお気に入りに追加したいフォルダをクリックで選択し、そのうえでファイルパネルの上部ファイルパス右側の星印のボタンをクリックします。 [...]
NMRスペクトルの表示を変える — CANVASをカスタマイズ
JASON CANVAS(キャンバス)の紹介: JASONにおいてユニークかつ素敵なことのひとつは、キャンバス(CANVAS)であると思います。キャンバスでは、複数の異なる種類のアイテムを同時に開くことができるます。また解析しているNMRスペクトルと(予測)分子構造との間にリンクを作ることなどができます。リンクをつくる方法については、今後のブログ記事でまた改めて紹介する予定です。 JASONのキャンバスは、データ(NMRデータ、分子構造、シミュレーション・スペクトル、信号帰属の予測、画像、テキスト)表示とユーザーの操作について、新たな可能性を拓くものです。しかし、作成するドキュメントの最終的な見栄えについての好みやニーズは人によって異なるものであることをわれわれは認識していいます。実際、JASONの開発チームのメンバーの中で、キャンバスの設定をお互い同じにしている2人はいないと思います。 この記事では、NMRスペクトルの表示方法に関して、JASONにはどのような選択肢があるのかを紹介したいと思います。 グリッド線の表示 キャンバスで開いたスペクトルには、グリッド線を表示することが出来ます。このグリッド線は固定したものではなく、スペクトルのズームレベルに合わせてスケールが調整されます。また、設定により、グリッド線を常に(グローバルに)表示する、もしくは非表示にする選択が出来ます。あるいは、個々のスペクトルに対して、それを表示もしくは非表示にするよう選択することも出来ます。下の画像は、同じスペクトルに対してグリッド線を表示(上)もしくは非表示(下)にしたものになります。 [...]
結合定数を測る:part1
NMR分光法において、1Hと13Cのような核間の異種核スピン-スピン結合は豊富な化学構造情報を提供します。しかしながら、時には情報が多すぎることや1H-1Hスカラーカップリングのような競合する情報に惑わされることが問題となります。複雑なNMRスペクトルを単純化したり、結合定数の測定を容易にしたりするため、これまで長年にわたって、数多くの非常にエレガントで興味深いNMRの手法が開発されてきました。これからいくつかの投稿を通して、最も重要で汎用的な方法に関する簡単な概要を提示しようと思います。最初の投稿では、数ある実験手法の中でも最もシンプルな選択的デカップリングを高分解能13Cスペクトルに使用した例を示します。以下に示すデータはROYAL-HFXプローブを備えた3チャンネルの JEOL ECZ-500分光計で測定し、JASONソフトウェアによって解析を行ったものです。 二重共鳴法 二重共鳴NMR(デカップリング)のアイデアはNMRが出始めた頃にWeston A. Andersonの論文の中で生まれました。そのWes(Weston)の仕事を含み、1950年代初頭(化学者がNMRを見つけた頃)のNMRに関する非常に良いレビューにRay Freemanのブログ(http://ray-freeman.org/nmr-history.html)があります。この文章は、啓蒙的で歴史的に重要なだけでなく、読んでいて非常に楽しいものでもあります。 [...]