JASON バージョン 6.1のリリースをお知らせできることを嬉しく思います。本リリースでは、強力な新しいツール、パフォーマンスの向上、そしてNMRユーザーのための大幅なワークフロー改善を提供します。このリリースは、JASON が掲げる「高度な NMR データ処理を、より直感的で柔軟、かつ効率的にする」というミッションを継続するものです。日常的なスペクトル解析から、複雑なデータセットを扱う高度な解析まで、幅広いニーズに対応します。

 

以下では、日常的なNMRユーザーからパワーユーザーまで幅広く役立つ、JASON 6.1の主な新機能と改善点の一部をご紹介します。

 

AffinityScreen がベータ版を終了

JASON 6.1における注目のマイルストーンの一つとして、AffinityScreen がベータテストを正式に終了し、要望に応じて受注可能になったことが挙げられます。この強力なツールは自動wLOGSY解析に対応し、より迅速で一貫性の高いスクリーニングワークフローを実現します。

さらに、結合および競合の応答は、解析設定ダイアログ、化合物結果テーブル、解析テーブル、カクテルサマリーウィジェット全体で割合(%として表示されるようになりました。これらの改善により、データの解釈がより明確になり、チーム間で解析結果を共有・説明しやすくなります。

 

定量ワークフロー向けの新しい無料ビニング(バケット解析)プラグイン

JASON 6.1では、新しい無料のビニング(バケット解析)プラグインが導入されました。これにより、多変量解析やケモメトリクスのためにNMRデータをシンプルかつ再現性の高い方法で準備することが可能になります。

主な機能:

  • ユーザー指定による等間隔なビンサイズによる、一貫したビニング
  • 専用のビニングテーブル(値は.jjh5ファイルに直接保存)
  • NMRプロット上に直接追加できる、オプションのビンラベル
  • Pythonスクリプトからビニング結果へ完全にアクセス可能
  • このプラグインをインストールすると、解析パネルおよび表示パネルにシームレスに統合され、追加の設定オプションは[設定]ダイアログから利用できます。

 

 

シグナル/ノイズ比(S/N)ツールの改善

JASON 6.1では、シグナル/ノイズ比の解析が大幅に強化されました。刷新されたシグナル/ノイズ比ツールは、計算されたSNR値をスペクトル上に直接表示するため、処理中やレポート作成時における即時の比較がより容易なります。

新しいdsnmax」オプションは、最良のSNR値が得られるノイズ領域を自動的に探索し、解析の堅牢性を高めます。

 

 

ご要望にお応えしました:新しい3Dスペクトルビューア

新しい3Dビューアの導入により、可視化機能が大きく進化しました:

  • 2Dスペクトルを3Dサーフェスプロットとして表示可能

  • 直感的な「キューブビュー」で3Dスペクトルを探索可能

これらのインタラクティブなビューアには、視点の調整、外観のカスタマイズ、キャンバスへのスクリーンショットの直接貼り付けなどのツールが含まれます。プレゼンテーション、レポート、共同での議論に最適です。

新エンジンで、より賢く・より速いフィッティング

JASON 6.1では非線形フィッティングエンジンを内部的にGoogle Ceres Solverライブラリへ切り替え、堅牢性と性能が向上しました。このアップグレードは、以下を含む複数の機能領域に影響します:

  • フィッティングダイアログ
  • 改良された1Dピークピッキング
  • SolidSpinプラグイン
  • SolidSpin内のパラメータオプションも調整され、新しいフィッティングエンジンにおいて、より高い柔軟性と改善された動作が提供されています。

ユーザー体験とGUIの強化

JASON 6.1には、日々の作業を効率化するための、細やかな使い勝手の改善が多数含まれています:

  • コンテキストメニューを刷新し、新しいCanvasサブメニューを追加
  • NMR/MS/EDSプロットの軸ラベルを設定可能(表示/非表示、配置オプション)
  • グローバル設定をファイルに保存し、PC間で移行できるようになりました
  • NMRスペクトルをCSVに書き出す際の小数精度を設定可能
  • フィッティング結果テーブルをより見やすく、情報量豊かに改善
  • キャンバス上に完全にカスタムなテーブルを直接作成できるようになりました。追加の表形式データ、計算結果、さらには簡単なチャート作成まで、外部ソフトではなくJASON内で管理したい場合に最適です。

NMR処理機能とフォーマット対応の拡充

本リリースでは、NMR処理およびデータ互換性に関して、以下を含む複数の改善を提供します:

  • QOneTec SpinStudioJのファイル形式に対応
  • JEOL Deltaのアレイデータ対応を拡張(最大3Dデータセットまで)
  • 自動領域検出による溶媒フィルタリング機能の強化
  • 位相補正オプションをより柔軟に(疑似2Dデータの個別位相調整を含む)
  • マウス操作による2Dスペクトルのインタラクティブな位相補正を改善
  • これらの更新により、JASON 6.1は多様な実験セットや複雑なデータセットにも、より柔軟に対応できるようになりました。

性能改善とバグ修正

新機能に加え、JASON 6.1ではアプリケーション全体のパフォーマンスチューニングと一連のバグ修正を行い、大規模または負荷の高いデータセットを扱う際にも、よりスムーズでレスポンスの良い操作性を実現します。

JASON 6.1 を今すぐお試しください

強力な新しい解析ツール、可視化機能の強化、そして実用的なワークフロー改善により, JASON 6.1はあらゆるNMRラボにとって魅力的なアップグレードです。

新機能を試してみたい方は、こちらからJASONをお試し いただき、バージョン6.1をぜひ体験してください。

アップグレードのサポートや新機能に関するご質問があれば、JEOL JASONチームが喜んでお手伝いします。