JASON

Introducing JASON Version 3.0

JASON バージョン 3.0 のリリース 今回のJASON 3.0は発売開始以来で最も大きなリリースの一つになります。その中身には、マルチベンダー対応の商用NMRソフトウェアとしては初めてとなる3Dスペクトルデータのサポートが含まれます。 3Dデータのサポート 3D NMRデータの取り扱いの要請に応えて、JASON 3.0では、例えばHNCAなどに代表される3Dデータ(FID)の処理(JEOLデータ)と、そのスペクトルデータの表示(JEOL及びBrukerデータ)が可能となりました。 [...]

By |2023-09-05T10:39:40+01:008月 16, 2023|JASON, JEOL software|0 Comments

JASONによるSAPPHIRE ピュアシフトデータの処理

1HピュアシフトNMRスペクトルは通常の1Hスペクトルと比べて(各信号のシングレットが得られるため、その結果として)、最大で1桁程度までの見かけ上の分解能の向上が見込まれます。しかしながら、多くのピュアシフト実験で用いられている時間を区切ったデータの取り込み(chunked acquisition)は、一般に小さな周期的なアーティファクトを残念ながらスペクトルに生じさせます。これは、例えばダイナミックレンジの比較的小さい試料(例:単一試料)においてはそれほど深刻な問題にはなりませんが、少量の不純物(数%程度)を含むような試料の場合には問題になります。なぜなら、その小さな信号が不純物由来の信号なのか、測定のアーティファクトなのかがはっきりしなくなるためです。図1には、キニーネ(quinine)とカンフェン(camphene)の混合試料のZangger-Sterk(ZS)ピュアシフトスペクトルが示してあります。この試料のカンフェンのキニーネに対する相対濃度は1%であり、図を見てお分かりになるように、スペクトル全域に渡って小さなアーティファクトの信号が拡がっています。そのため、それらがアーティファクトなのかカンフェン由来の信号なのかの区別が、不可能ではないかもしれませんが、困難となっています。   図1.キニーネ(quinine)とカンフェン(camphene)混合試料のZS 1Hピュアシフトスペクトル。 [...]

By |2022-03-01T09:07:36+00:006月 1, 2021|JASON, JEOL software, NMR techniques, Pure shift|0 Comments

Title

Go to Top